ダカ面との出会い
先日、関東圏にお住まいのN様より当サイトにお問い合わせをいただきました。
ご実家の家財整理をしていると天狗のお面が出てきた、とのこと。当ブログに載せているダカ面に似ているということでご連絡いただいたのでした。
そのブログ記事はこちら → 獅子舞道具 「ダカの衣装」
気になったので見せていただきました。
風格のあるダカ面
そのお面は一対で、茶色の天狗と白色の烏天狗でした。茶色の天狗は角度によっては金色にも見えます。
私たちのダカ面と色は違いますが、型はよく似ています。頭襟、目、口まわりに施されている金の彩色は同じです。
知り合いの職人さんに確認すると、私たちと同じ松下獅子店で作られたダカ面ということがわかりました。
N様いわく、45年ほど前に父が香川県で入手し、その後ずっと実家に飾っていたとのこと。まさか県外にダカ面があるとは。思いがけない出会いに胸が熱くなりました。
ダカ面は故郷へ
その後、N様からはお面を故郷に帰したいというお話をいただき、これらは個人的に譲り受けることになりました。ダカ面は45年という年月を経て、生まれ故郷である香川県へと帰ってきたのです。
お面は経年の割に綺麗で、N様のお父様が大事にされていたことが伺えます。その気持ちを受け継ぎ、これからも大切に保管していきたいと思います。N様、貴重なものをお譲りいただきありがとうございました。
今回のように、お祭り(獅子舞)を通して新しいご縁をいただけるのはとても嬉しいことです。また機会があれば、知り合いの職人さんや松下獅子店の職人さんとこのダカ面についてお話したいと思います。