2024年 多度津町山階・春日神社 秋季例大祭 記念 山階獅子組

山階の春日神社には6つの獅子組が奉納しています。それぞれの獅子組を簡単にご紹介します。

上小原獅子組

2024年 多度津町山階・春日神社 秋季例大祭 拝殿前 記念 集合写真 上小原獅子組

上と小原は山階の最南部にある集落です。上小原獅子組はその集落に住む若者らで構成された青年会が運営しています。近年は若い会員が増え、中学生で半太鼓や鉦を打つ子もいます。

衣装は唐獅子牡丹模様の鯉口シャツに藍染の法被。背には春日神社の下がり藤の紋の中に「上」の字を入れた伝統的な大紋を入れています。

多度津町山階・春日神社 秋季例大祭 獅子頭と油単 上小原獅子組

獅子は雄の猫獅子。舞に派手な動きはありませんが、雄猫が毛を逆立てて威嚇するように、常に低姿勢から睨みを効かせるような「凄み」のある舞を特徴としています。

秋季例大祭では木に登ったり池に入ったりと大胆な獅子舞をして地元民を沸かせています。

向井獅子組

向井は山階の南西にある集落です。向井獅子組はその集落に住む活気のある10代〜50代の男性と女性、太鼓打ち(小学生)で運営しています。

白を基調とした獅子組で、春日神社の下がり藤の紋を使っています。

向井獅子組 獅子頭と油単

獅子は雌で、茶色の猫獅子を使用しています。舞は昔と今で違います。昔は低い姿勢から始まり、眠りから目覚め、徐々に激しくなる舞でしたが、近年は勢いのある若者が増え、最初から最後まで激しく獅子が舞います。

さらに昔、上小原と向井はひとつの獅子組だったこともあり、鳴り(お囃子)のリズムが似ています。

西村岡獅子組

多度津町山階・春日神社 秋季例大祭 拝殿前 集合写真 西村岡獅子組

西村・岡は山階の西にある集落です。獅子組の始まりは明治の終わり頃と言われています。活動を休止していた時期もありましたが、現在は自治会が主体となり老若男女を問わず活動しています。

多度津町山階・春日神社 秋季例大祭 拝殿前 獅子頭と油単 西村岡獅子組

獅子は雌で眠っている姿から演技が始まります。太鼓打ちとの戯れや、のみひろいをするダイナミックな演技が特徴的です。油単には唐獅子ボタンがあしらわれています。

阿庄獅子組

阿庄は山階の北西にある集落です。阿庄獅子組はそこに暮らす若連中を中心に、幅広い世代で構成された獅子舞集団です。衣装は黒を基調としています。

阿庄は山階の春日神社から最も遠い集落であり、大祭りの時は約2.5kmの距離を駆けつけます。

獅子は赤と金の塗り獅子です。近年に獅子頭の修繕をおこない、髪の毛の色を黒から白へ変えました。

油単はとても華やかで、多彩色の渦の入った吉祥模様が特徴的です。芸も細かく優雅な獅子舞です。

北山獅子組

多度津町山階・春日神社 秋季例大祭 拝殿前 集合写真 北山獅子組

北山は山階の最北部にある集落です。北山獅子組はその集落に住む若連中(20〜40歳)と太鼓打ち(小学生)で運営しています。近年は少子化のため、女の子や女性も参加するようになりました。

法被は茶色を基調とし、春日神社の下がり藤の紋の中に「北山」の字を入れた独自の紋を使っています。

多度津町山階・春日神社 秋季例大祭 拝殿前 獅子頭と油単 北山獅子組

獅子は雌で、黒と金の塗り獅子を使用しています。舞は多度津町の庄の獅子組から継承した五段の舞。獅子頭を五段に動かしながら遣います。低い左右前後の平行移動だけでなく、上下にも動かす「高低差」が特徴です。

中盤にある「はたうち」というところで、油単を大きく広げて“のみひろい”をしているような動作が一番の見どころです。太鼓や鉦の音に合わせて勢いよく激しく舞います。

本村獅子組

2024年 多度津町山階・春日神社 秋季例大祭 拝殿前 記念 集合写真 本村獅子組

本村は山階の中央にある集落です。本村獅子組はその集落に住む若連中と太鼓打ち(小学生)で運営しています。最近は子どもたちも増え、小学1年生から太鼓打ちをする子もいます。

黒と赤を基調とした獅子組で、春日神社の下がり藤の紋を使っています。

多度津町山階・春日神社 秋季例大祭 拝殿前 獅子頭と油単 本村獅子組

獅子は雌で、赤い塗り獅子を使用しています。塗り獅子では珍しい目の動く獅子です。特徴はスピードの高低差を織り混ぜた、激しくも美しい舞です。最初は低くゆっくりと始まりますが、太鼓の合図と共に高低差のある荒々しい舞に変化します。その後もゆっくりな舞いと荒々しい舞いを繰り返し、最後は勢いよく前後に暴れて静かに眠りにつきます。

獅子が生まれてから一生を終えるまでの波乱万丈な生き様を表現しているとされています。