古札納所の改修
春日神社の古札納所が改修されました。
上の写真は工事後、5月15日に行われた祭祀の様子です。
古札納所とは?
古札納所とは古いお守り、お札、注連縄、人形などを納めるところです。
山階の春日神社の古札納所は社殿の東にあり、書物によると建てられたのは文政7年(1824)とされています。近年、劣化が酷く倒壊寸前でしたが、年明けから改修工事が始まり、先月完了したようです。
建物は約1間×1間半の切妻造。屋根は瓦から鋼板へと変わりましたが、柱や梁など木材は昔のものをそのまま使っているそうです。
お稲荷さんの祠
古札納所の中には稲作・農業をはじめとする生活の神様として宇迦之御魂大神(お稲荷さん)を祀る祠があります。
御神体は鏡で、その両脇には神様の使いとして狐の置き物があります。
祠の左には約1畳の間があり、納められた物をお焚き上げの日まで置けるようになっています。
参考史料
- 仲多度郡史
大正7年(1918) 香川県仲多度郡/編
P607