消防訓練
1月28日、山階春日神社で消防訓練が行われました。
能登半島地震で
被災された方々へ
まずはじめに、令和6年能登半島地震で被災された方々に、心よりお見舞い申し上げます。
能登半島にある石川県や富山県は日本でも獅子舞が盛んな地域と聞き及んでおります。同じ獅子舞という伝統芸能を受け継ぐ立場として身につまされる思いです。
被災地の一日も早い復興を、心よりお祈り申し上げます。
第70回 「文化財防火デー」
昭和24年(1949)の1月26日、奈良の法隆寺金堂が炎上し、貴重な壁画が失われました。
これをきっかけに毎年1月26日は「文化財防火デー」と定められ、この時期には全国各地で文化財を対象にした消防訓練が行われているようです。
詳しくは文化庁のウェブサイトをご覧ください。
第70回目の今年、多度津町では山階の春日神社から出火したという想定のもと、消防訓練が実施されました。
消防訓練の様子
訓練に参加したのは、多度津町消防本部、地元の消防団(多度津町消防団第三分団)、地元の自治会、そして氏子総代など春日神社関係者の皆さんです。消防団には上小原獅子組からも数名参加しています。
通報訓練
午前9時30分、山階春日神社で出火です!
自治会長が119番に通報しています。
火はすぐ消し止められました。消火器の保管場所は把握しておかないといけませんね。
救護訓練
負傷者がいる想定のようです。自治会の会員さんが応急手当ての方法を教わっています。
早くも救急車が到着。多度津救急隊の方々が無線連絡をしながら、迅速に処置を施していきます。
通報から10分経過。処置を終えた負傷者は救急車に搬送されました。すると消防車が到着。火はまだ消えてなかったのでしょうか。
放水訓練
消防車は境内の中には入らず、藤波池(神社の東の池)の土手に停車。6本のホースを素早く連結してポンプで水を吸い上げます。気づけば新池(神社の北の池)の方にももう1台消防車が来ていました。藤波池は秋に池干しで水位を落としますが、新池は防火用水のために水位を落とすことはありません。
消防本部と消防団の方々による2本の水のアーチ。50mほどは飛んでいたでしょうか。
みんなで守る文化財
訓練最後に消防本部の方は「文化財を守っていくためには、地元の協力なしではなし得ない」とおっしゃっておられました。本当にその通りだと思います。
文化財防火デーの消防訓練は文化財を火災などの災害から守るためだけでなく、文化財を守るという意識を高めるために行われているそうです。
春日神社で火災が起きたことがあるかはわかりませんが、昭和21年(1946)の南海地震の時には鳥居が倒れたという記録が残っています。さらに昔の宝永4年(1707)の宝永地震の時には本殿が崩壊、今の本殿は再建されたものです。
災害はいつか必ず起きるもの。いざという時に備えて、日頃の防災意識は高く持っておきたいものです。防災訓練に参加された皆様、お疲れ様でした。