祭りまであと少し!
春日神社の秋祭りを目前に控え、獅子組の準備も大詰めです。
秋祭りまでの日程
道具出し(9月10日)
上小原獅子組では秋祭りの3週間前に道具出しをします。獅子頭などの獅子舞道具を保管場所から当屋(獅子舞の稽古場)に移動させます。今年は9月10日に行いました。
まず道具を保管している家で一度獅子を遣い、道具を当屋に運んでから、当屋でもう一度獅子を遣う習わしです。
ヨナラシ(9月11日〜28日)
道具出しの翌日からヨナラシ(獅子舞の稽古)が始まります。
ヨナラシは夜に習うことから「夜習し」ですが、祭りまでに体を慣らすという意味で「夜慣らし」と書いたり、太鼓や鉦を鳴らすという意味で「夜鳴らし」と書いたりもします。
上小原獅子組では夜7時から1時間を太鼓打ち(子どもたち)の稽古とし、夜8時から1時間を獅子や鳴り(大人)の稽古としています。
当屋(獅子舞の稽古場)には私たちだけでなく、獅子組のOBや自治会長など多くの方が来られます。
中食(9月24日)
9月24日には中食を行いました。中食は「ちゅうじき」と読みます。祭りの1週間前に当屋に集まって飲食します。古くは祭りで使うお酒(どぶろく)を当屋で醸し、この日にその口を切ってみんなに呑ませていたそうです。
子どもたちはもちろんお酒でなくジュース。今年は子どもがたくさん集まり、にぎやかで楽しい中食となりました。
中食とは言わば祭り1週間前の景気付け、決起集会です。準備を始めてからの疲れを癒すとともに、獅子組の士気を高めるためにおこなわれます。
3週間の思い出
コロナ禍の影響で4年ぶりの開催となりましたが、祭りの3週間前から始まるヨナラシは、伝統を次世代に引き継ぐために欠かせない活動です。
太鼓に触れたこともなかった子どもたちも、今では立派な太鼓打ちに成長し、演技をしながら自信を持って打つことができるようになりました。この経験と太鼓の音は心にずっと刻まれることでしょう。
今年の春日神社の秋祭りは10月1日の日曜日。いよいよです!