中食
ようやく彼岸花が咲き始めました。年を追うごとに残暑が厳しくなっている気がします。9月にこれほど汗をかいたのは初めてかもしれません。上小原獅子組では熱中症にも気をつけながら、秋祭りに向けて準備をしています。今日は中食の日です。
中食とは?
中食は中喰とも書き、「ちゅうじき」と読みます。
中食とは私たちの集落における秋祭り前の決起集会。稽古の疲れを癒すとともに、祭りに向けて獅子組の士気を高めるためにおこなわれる伝統行事です。上小原獅子組では祭りの約1週間前にみんなで集まって飲食しています。
古くは当屋(その年の祭りの世話をする家)が主催していましたが、今では主に獅子組が主体となって開催しています。
今年の品書き
今年の品書き(メニュー)は「焼きそば」と「焼き鳥」。
焼き鳥は青年会が所有するコンロと網を使って炭火でじっくり焼き上げました。そして岩塩や柚子胡椒などで味付け。濃いめの味付けが冷えたビールによく合います。
祭りにお酒は付きもの。古くは祭りで使うお酒(どぶろく)を当屋で醸し、この日にその口を切ってみんなに呑ませていたそうです。おそらく祭り前のお清めの意味もあったのでしょう。
中食の歴史
日本人の食事は古くは1日2回でした。中食とは朝食と夕食の間に軽くとる食事のことです。それが江戸時代に昼の食事として一般化し、やがて昼食(ちゅうしょく)と呼ばれるようになりました。
中食(ちゅうじき)という言い回しが行事名として伝わっているのは、この風習が江戸時代以前より続いている証なのかもしれません。
獅子舞道具の修繕
獅子舞で使う太鼓のバチや鉦の槌は消耗品です。毎年のように新調や修繕が必要になります。
今年は青年会OBの方が電動工具を使って道具を修繕してくださいました。ありがとうございました。
ヨナラシ
上小原獅子組では9月中旬からヨナラシ(獅子舞の稽古)をしています。夜7時から太鼓打ち(小学生)の稽古。夜8時からは獅子(大人)の稽古です。
今年は夜も厳しい暑さが続いていたため、当屋さんが新たにエアコンを設置してくださいました。青年会OBの方からもたくさん差し入れをいただきました。快適に稽古ができるのも、地域のみなさんの支援があるおかげです。本当にいつもありがとうございます。
秋祭りまであと少し。どうぞ応援よろしくお願いいたします。